てのひらの空

夜が明るくなったこの街で
残された星を探してた
人工の光を避けながら
遠い闇を見上げてた

そんな夜空にあったのは
淡いオレンジ色の月
その光は強すぎて
右手でそっとさえぎった

ようやく小さな星たちが
顔を出してきたけれど

・・・少し 冷たい
手のひらには 月の涙

今まで気づかなかった
月も星だってこと
ボクらの星の一番そばにいる星だってこと
今ごろ気づいたよ

ごめんね