てのひらの空

雪だるま

街が白く染まった日
僕を作った子どもたち
手もほっぺも赤くして
嬉しそうにはしゃいでた

乾いた風が通る中
お日さまのぬくもりと
みんなの笑顔に触れながら
何日かが過ぎてった

空が青く染まった日
僕に会いに来た子どもたち
小さくなった僕を見て
何も言わずにうつむいた

悲しまなくていいんだよ
僕が空に帰る頃
この暖かい大地には
新しい芽が生まれてる

※ この詩は、山梨生涯学習推進センターの「生涯学習やまなし vol.30」に掲載していただきました。