てのひらの空

鉛筆

何かを 生み出すために 生まれ
何かを 生み出すたびに 命を削る
それでもぼくは
何かを 生み続けていたかった

たとえそれが 小さな男の子のお絵かきであっても
たとえそれが 有名な作家の文章であっても

ぼくにとって
何かを 生み出すことは
ぼくが 生きている証拠だから

どんなに小さくなっても
ぼくは 生きていたい